「永遠の0」「風立ちぬ」「海賊と呼ばれた男」

「永遠の0」のドラマを見逃した!

「永遠の0」の原作だけ読んだ人、映画だけ見た人、ドラマだけ見た人が話していたが、ドラマはかなり映画に忠実なようだ。

映画では、特攻隊員(祖父)は果敢に体当たりするらしいが、原作では目標物に到達しないらしい。

特攻作戦の成功率は、2%とかって聞いたからな。

映画だけ見た女性が
「去年は『永遠の0』と『風立ちぬ』が同じテーマでしたね」と言っていたが、金曜日に「風立ちぬ」がテレビ放送だったので、これは見た。

風立ちぬ」は、何がいいたいのか良くわからなかった。零戦が作られるプロセスなのか、奥さんとのエピソードなのか。

前半の、主人公の夢のイメージと、関東大震災のシーンが、書き込みが過剰で、ちょっと気持ち悪かった。

ストーリーが凡庸だから、テーマ以前に、「風立ちぬ」は何か賞をとるという作品ではないな。

特攻隊については、五年前くらいにハワイの「戦艦ミズーリ」を見学したあと、かなり自学したから、いくら岡田准一が演じていようが、ちょっとガイシツなテーマだったのだ。

「永遠の0」の祖父は子供もいるプロの飛行士だが、「戦艦ミズーリ」に体当たりできたのは16歳の少年。物語としては子供がいる人ではいけないが、実際は少年が多かったから、そういうのもあまり見る気持ちがしなかった。


「永遠の0」と「海賊と呼ばれた男」は同じ作者、百田尚樹の作品。「海賊と呼ばれた男」は本買っていて頓挫していたから、皆で話題にした水曜日にかなり読み進めた。

石油の出光興産の話で、クライマックスにイラクから強引に石油を運んだ「日章丸事件」が起こる。

すっごい格好いい!ロマン!
社長の弟が満州から復員し、タンカー「日章丸」を造船するあたりから、かなりわくわくした盛り上がり。



アメリカの巨大石油メジャーから苦しめられていた出光は、イギリスから経済封鎖されているイランから、石油を買い付ける事になるのだ。イランが要求した事はひとつ。

「タンカーを寄越してくれ」

…まあそんなとこ。
週末読みたかったんだけど、ハードカバー重くて断念。来週のお楽しみだ。