「デート~恋とはどんなものかしら」爆笑大団円と勝手に秋ドラマに期待♪

面白いラブコメドラマが終わった。

堅物な『理系ジョ』(杏)と『高等遊民』を自称するニート長谷川博己)のドタバタ恋物語


高等遊民』谷口匠(長谷川博己)は、美術教室を開催してなんとか自分を食べさせてくれている母親(風吹ジュン)が病気がちで、なんとかして養ってくれる女性を探そうと、幼なじみのヤンキー兄妹(松尾論と国仲涼子)の入れ知恵で、結婚相談所にうその履歴を書いて入ってくる。

『理系ジョ』の薮下依子(杏)は、たびたび表れる亡き母親の亡霊(和久井映美)に「30の誕生日までに結婚できなきゃだめよ」と苦しめられている。

依子は、谷口匠の生年月日が素数で構成されているのが気に入る。

なんとか二人はデートをするが、ちんぷんかんぷん。依子の父(松重聡)には剣道仲間の鷲尾くん(中島祐翔)という友人がいるが、鷲尾くんは父親の話から、依子が谷口に騙されているような気がして同情していくうちに、依子の事にひかれ始めていく。

谷口にも幼なじみの香織(国仲涼子)が思いを寄せているが、鷲尾くんの気持ちと同様に、本人たちは全然気づかない(笑)鷲尾くんも香織も、オタク度が低いのだ。

『理系ジョ』と『高等遊民』は「結婚は契約に基づく」と主張し、何枚にも渡る契約書を締結し、結納も交わすが、バレンタインデーに関する考え方の相違というくだらない理由で決別する。

薮下家では、両親がチョコを食べさせ会う日だったのだが、谷口匠は「バレンタインデーは製菓会社の策略だ」と子供の頃から主張していたのだ。

依子は鷲尾くん、匠は香織とふつうに付き合い始めるけど、鷲尾くんも香織もふたりの心が彼らにない事に苦しみ、去っていくのだ。

『理系ジョ』と『高等遊民』のカップルは、下手すると、日本エレキテル連合のキモイカップルみたいになりそうなところ(笑)
杏と長谷川博己という美男美女がスマートに演じていたし、お父さんと鷲尾くんが剣道をしたり晩酌をしたりするシーンも昭和っぽくてのほほんとして好きだった(笑)

和久井恵美の亡霊のシーンは「ごめんね青春」のパクりのようであったし、お父さんのボーッとしたキャラとテキバキとした依子のシーンがもっとあった方が良かったなぁ

匠と依子が遊園地でデートする回(居合わせたカップルの真似をして着ぐるみを着たりする)、セックスをしようと試みて果たせない回(依子がネットで知識を得過ぎて匠が萎える)、依子と鷲尾、匠と香織が普通のデートをする回(お互いに報告しすぎて疑われる)なんかかなり笑えた。

こういう、お父さんから子供まで気軽に楽しめるドラマってなかなかあるようでなかったなぁ
月曜より金曜日に放送して一週の疲れを吹き飛ばしたかったなぁ

期待した「問題のあるレストラン」は不完全燃焼で終わった。セクハラ訴訟はいつの間にか終わり、女たちのレストランも台詞の中だけで執拗なクレーマーにより閉店に追い込まれる。出演者たちは、今度は海辺で、また女は女、男は男のレストランを開く…

こう書くと何か象徴的な感じもしないでもないが、何が結局いいたいのかわからなかった。問題提起も痛快さ洗練された美術もなかった。風間俊介が思わせ振りに登場した時は期待したが、セクハラ訴訟は問題なく勝利したようだった。

V6ファンとしては、11月が結成20年だから、エベレストから帰った岡田准一のドラマがあるんじゃないか?と期待している。「ごめんね青春」から一年経つから、クドカンだといいな~