競泳第91回日本選手権・6日目の結果

「女子1500M」
東洋大2年の菊池優奈が、800Mを制した高校生の佐藤夏海を抑えて優勝。
今日わたしは辰巳に行けたのだが、アップの時に菊池に熱心に指導する平井監督の姿が見えて面白かった。今年の東洋大としては、萩野と内田以来の嬉しい優勝者が出た。


「男子1500M自由形
平井彬嗣がかなりレースを引っ張り、2年ぶりの優勝をしたが、派遣標準突破はならず。去年はなんとか派遣を出した種目だったので、残念だ。2位は山本耕平、3位は竹田。


「女子100M自由形
内田美希が2連覇。2位はロンドン代表の松本弥生、3位は話題の池江、4位には北京代表で松本と同じ25歳の山口三咲が入り、4継メンバーを内定させた。四人には日本記録の更新とメダルが期待される。

池江は8継メンバーも内定しているし、バタフライでも出場機会があるかも。


「男子100M自由形
準決勝の順位を覆し、1位中村48秒77、2位塩浦48秒88、以下3位丸山徹、4位伊藤健太。

中村は日本選手権初優勝だが、ベスト48秒70の更新はならず。塩浦は日本記録どころかベストの更新もならず。丸山は去年は49秒台も出していないのに大躍進。伊藤健太も去年より良いタイムを出した。

世界的には48秒はあたりまえで、メダルには47秒台が必須だが、

48秒台が四人揃うようであれば、4継もメダルが狙える。
四人が代表になるか注目の発表は明日だ。


「女子200M背泳ぎ」
1位は赤瀬紗也香、2位には同じ日体大の先輩川除、3位は好調の中学生酒井夏海。

赤瀬は100Mの優勝で混継メンバー。


「男子100Mバタフライ」
藤井の去年の決勝タイムは51秒86だが、
本人がそれを上回る51秒77、
好調の川本は51秒84を出して、代表権を勝ち取った。

藤井は「今日はもう最後になるかもしれないから、親も会場に呼んだが、あと1年やることになった」と場内を笑わせた。
(わたしは以前別な大会で、ご両親らしき方々を見かけた事あるけど…)

二人には「派遣標準Ⅰ」の51秒21を突破して、メダルを獲得して欲しい。

藤井は、去年池端に混継メンバーを途中で奪われた。4継で日本記録を更新したが、今年はこれだけだから、がんばって欲しい。



「女子200M平泳ぎ」
去年は5人が派遣標準記録を切る激戦。
予選1位通過の中学生今井の代表入りが期待されたが、去年代表の金藤が今井を捉え、2位に。渡辺は日本記録にはとどかなかったが、自己ベストを更新。

渡辺の4冠は萩原智子以来で、しかも3種目は日本記録を含む自己ベスト更新!と、大変内容の濃いもので、大会MVPといえる。


「女子400M個人メドレー
好調の清水咲子が日本記録ペースで保持者の高橋美帆を先攻し、優勝。清水は余裕で派遣標準を突破。メダルに期待だ。



「男子400M個人メドレー
去年と順位は同じ、萩野、瀬戸、藤森丈晴。藤森も派遣標準を突破しているが、今年は派遣ならず。

藤森兄弟の父、善弘コーチは日体大総監督で、女子の清水と高橋の指導者でもある。
シドニーの田島を日本人初の個人メドレーでのメダリストにした人。

背泳ぎの赤瀬、平泳ぎの小関も師事している。大柄の小関には、学生時代は自由形しか許さず、去年やっと平泳ぎ解禁にして世界に通用するレベルにしたことでも注目されている。

だいたいミキハウスの所属にして、卒業後も指導するパターンのようだ。「平井式」と違って面白い。



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「派遣標準記録」をお問い合わせいただき、さらに全日分の記事を読んで下さった方々、どうもありがとうございました‼

ジャパンオープンは難しいですが、「世界水泳カザン」はまた開催日ごとに『ミドコロ・データ』など記載し、観戦に役立てて頂くべくがんばりますので、引き続き宜しくお願いいたします‼

とりあえず、大会は日本選手権より長い8日間、決勝は日本時間の23時~と、過酷な環境ですが(笑)

やりがいを感じています。
宜しくお願いします。