≪世界水泳カザン≫メダル獲得数を握る金藤理恵‼星奈津美‼

お問い合わせの多い≪世界水泳カザン≫のメダル獲得数…

単純に個人種目で派遣標準Ⅰを切った種目はのべ「14」。


日本選手権では、残念ながら50M種目を得意とする古賀淳也と鈴木聡美が落選した…が

五輪種目ではないため、リオ五輪ではほぼ同数の算段となるだろう。

リレー二種目を含んだ
ロンドン五輪の「11」と同数か以上が期待されるようになってきた‼

個人で著しくタイムを落とす選手がのべ4種目くらいあっても、「リレー種目」と「ボーダーにある選手」の繰り上がりプラマイ修正され、
私的には「12」と予想したい。


………

そこでクローズアップしたいのが、女子200M平泳ぎの金藤理絵選手だ。いまいち話題性に乏しいけれど「派遣標準Ⅰ」もきっているし、去年の実績や以前の経験値から言ってかなり「硬い存在」と言える。


今回は担当の加藤コーチ(東海大学)も同行するし、去年から任命されているベテラン。性格も「広島県スイマーいちの“狂犬”」(笑)といわれるほどしっかり。

「女子200M平泳ぎ」は日本人が何故か一番得意とする種目で、毎年世界ランク20位以内に日本人選手が

2位:渡部香生子
3位:金藤理絵
10位:今井月
11位:茂木美桜
15位:高椅美帆
18位:青木玲緒樹

と、6人も入っている!国内予選で「派遣標準Ⅰ」を余裕で出さないと、代表権を得られない厳しい種目となっている。


4月の選考会では、今井が中学生としては唯一「派遣標準Ⅱ」を突破したのだが、ふたりの力に及ばず、涙をのんだ形。

渡部香生子も2009年に金藤、2012年に鈴木聡美が出した日本記録
「2分20秒72」を突破していない。
渡部のベストは「2分20秒90」

去年からは香生子と金藤が安定して、国際大会で「ダブル表彰台」に乗り始めている。


「女子200M平泳ぎ」の世界記録は、ペダーセン(デンマーク)だが、12月の世界短水路ドーハでは、渡部と金藤がペダーセンに競り勝ち「ワンツー」となっている。

専門誌によると
「ペダーセンは気分にむらがある」のだそうだが(笑)
メダルの色の取り合いは、この三人になりそう。


余談ながら、世界的に女子平泳ぎは、メイルティテ(リトアニア)と“黒人初の競泳世界記録保持者(短水路)”となったアトキンソン(ジャマイカ)が「2強」だが、


二人は「50M」と「100M」を得意としているので、この2年は「200M」を泳いでいない。
(渡部は100Mで、2強とペダーセンと対戦する事になる。)


また、渡部香生子は個人で3種目の代表権を獲得している事から、金藤には初採用の「男女混合メドレーリレー」エントリーの可能性も大。こちらの種目でもメダルの期待がかかる。
(12月の世界短水路では鈴木聡美)。


日程的にもタイム的にも、平泳ぎは女子が担当するのがよいようだ(バックナンバー参照)。

おそらく、
背泳ぎ:男子
平泳ぎ:女子
バタフライ:男子
自由形:女子


金藤は、モチロン渡部香生子にも勝ちたいだろう。
ロンドン代表落ちのリベンジを期待したい!

………

あと一人、メダルのボーダーにあるのは、星奈津美だ。星は「派遣標準Ⅱ」の記録で代表選出となった選手の中で、唯一「Ⅰ」を持っていた実績がある選手。

理由は、持病の悪化だったけれども、手術でそれが払拭され、100Mではベストを更新し、話題の池江に勝利した。


世界短水路ドーハの「メドレーリレー」は

1位:デンマーク
2位:オーストラリア
3位:日本
(赤瀬・渡部・細田・内田)

で銅メダルを獲得した。
ジャパンオープン(5月)では、100M種目に関しては、内田もタイムを上げたのが朗報。


ただ長水路に関しては、ほぼ同じメンバーで泳いで、日本記録のロンドン五輪の銅メダルにかなり及ばず、
(1位オーストラリア、2位カナダ)

去年のパンパシでは、アメリカにも負けているので、まだまだ強化が必要なよう。


「200Mバタフライ」に関しては、星はジャパンオープンでは去年のベストを越える事ができず。

去年のベストランクでは2位ながら、ジャパンオープンのタイムでは6位に順位を下げてしまい、ライバルが5人いる算段。


しかも、その中には、短水路で世界記録を連発したホッスー(9位)は入っていない。東欧の選手は去年短水路で賞金を稼いだり、ドーハ大会の記録を狙った傾向があり、ホッスーと同国人の平泳ぎのギュルタは長水路は泳がず。


200Mバタフライは、ホッスーとベルモンテが飛び抜けている。

ホッスーの長水路のタイムがぼやけているが、星の場合には自己の持つ記録というターゲットタイムがある。

星の場合は、手術のブランクというハンデもあるし、ベテランならではの調整も可能とも考えられるので、希望的観測から、

「13」種目以外の「ボーダー」とカウントしたい!

………
≪総メダル数≫

その他「ボーダー」には男子200Mバタフライの坂井聖人がいることは「瀬戸大也の野望編」で考えたとおり。

………

≪派遣標準Ⅰ突破個人種目≫
「14」

200M自由形「男1」萩野
400M自由形「男1」萩野
100M背泳ぎ「男1」入江
200M背泳ぎ「男1」入江
100M平泳ぎ「女1」渡部
200M平泳ぎ「男1」「女2」小関、渡部、金藤
200Mバタフライ「男1」瀬戸
200M個人メドレー「男2」「女1」萩野、瀬戸、渡部
400M個人メドレー「男2」萩野、瀬戸


≪ボーダー≫から「1」?
200Mバタフライ
「男1」坂井「女1」星
立石諒のタイム見てないな~
➡宿題。


≪リレー種目≫から「1」?
○:メドレーリレー「女子」
△:メドレーリレー「男子」
穴:混合リレー「メドレー」と800M「女子」


………
慎重に考えるのは、同一選手が何種目も出場するリスクも多少あるから。

去年はかなり経験も積んだマルチスイマー陣ですが、
最初に緊張したり、集中力が最後まで続かない大会も少しあった。

「派遣標準Ⅰ」は「ランク8位相当」なため、ライバルが三人以上いる。


さらに、アジア大会のバランディンのように、世界ランク圏外から6秒も上げてくる“ダークホース”もありえる。

自分て引き合いに出し「ボーダー」の選手を考えたけれど、やっぱり「派遣標準Ⅰ」はかなり信憑性があり、突破していない選手が決勝でメダルを獲得する可能性はほとんどない。

(例外はロンドン五輪の男子メドレーリレー)。

反対に「Ⅰ突破選手」がメダルを逃すケースが多い(特に2013世界水泳)。

理由は、世界水泳の大会期間が8日間で長い事。日本選手権とアジア大会は6日。パンバシは4日間。


萩野は初日から、瀬戸は二日目から、最終日の400M個人メドレーまで決勝が終わらない予定。


5月のジャパンオープンでも、記録を落とす選手の方が多かった。だからメダル総数が「14」を越える事はまずないだろう。

「10」だと結構ヤバい‼


…………
≪立石選手に関しての追加≫

ロンドン五輪では「200M平泳ぎ」の銅メダリスト。

○「100M平泳ぎ」のベストは2009年(一応高速水着時代)
「59秒48」
➡今年の「派遣Ⅰ突破」。

○2012年のベスト
「59秒86」
➡今年の「派遣Ⅱ」

○2014年に手術。

○2013年はロンドン五輪よりタイムは落ちるが、4月➡5月➡世界水泳決勝、て順調にタイムは上げた(メダルならず)。

○しかし手術以降のベストはまだ
「1分00秒04」(日本選手権)。5月は小関未エントリーで優勝したがタイムは上がらず。200Mは出場せず、50Mに。

○100Mを強化している様子は柔軟だけれど、やや苦戦中。でもベテランだから見逃せない。


…………………
以上は萩野が骨折以前に書いた記事である。
単純に萩野が持っていた「派遣Ⅰ」を「12」から引くと「8」となる。まぁこんなものであろう。

平井監督は「金を含む8個」と目標を立てている。同じだ‼(笑)