イスラムの盟主サウジはやっぱり凄い!
人質事件と前後して、サウジアラビアの6代目のアブドラ国王が90歳で亡くなった。
サウジの事を調べれば調べるほど、イスラム国のショボさがしみじみ。
イスラム社会では、砂漠で女性が路頭に迷わないように、男性が最初にまとまった慰謝料を呈示しないと結婚できない。
金がない男は結婚できないのだ!
3人と結婚できるのは、元々殉教した仲間の遺族を養うためであるらしい。
厳しい自然環境なので、寡婦に関しては、元々村人が毎月カンパする制度もあったりする。
金のない男は、外国に働きに行ったり、異教徒に手を出すしかない。ホモや獣姦が意味嫌われる。そういう不満に、給料や女奴隷を与えるという「イスラム国」のような集団がつけこむわけだ。
サウジアラビアの初代国王、アブドル・アジース・ビン・サウードは、領内の部族を従える為に、全部族の100人の女性と離婚を前提に結婚したと言われている。
二メートルの大男だったと言われるアブドル・アジースは、国家をつくるために立ち上がったのだ。
初代国王には諸説あるが、最大200人子供がいたという説もあるが、取りあえず王位継承権がある王子は、36人。アブドラ国王は11番目だった。
王位継承権、第三位(9代目の予定)になって、初めて初代国王の孫ムハンマドが王位継承権を指名された。
初代国王には数えきれない妻がいたが、「スディリ族」の族長の娘ハッサとの間に、7人の息子がいた。
女性の多いハーレムでは子供の数が王の寵愛の高い証と考えられるが、この7人は「スディリ・セブン」と呼ばれ、サウド家の中で特別な権力を持っているらしい。
7代目の現在の王サルマーンは「スディリ・セブン」の6男であり、今回初めて継承権を得た孫ムハンマドも「スディリ・セブン」5男の息子である。
いったいこの寵妃ハッサは、どんなに魅力ある女性だったのか。サウジの王妃については写真は未公開であり、記録も少ないから、想像するしかない。
先日亡くなったアブドラ国王の母は、最初は有力な部族の長の妻だったが、この男性は暗殺されたらしい。この辺が「寡婦保護制度」「部族統一」を兼ねているのか。
アブドル・アジース・ビン・サウードの子孫は現在6世代目まで誕生していて、一万人いる。計算すると国民の1割が王族に相当。
現在の法律では、王族は同じ宗派の女性と結婚しなければならず、外国の王族との政略結婚も禁止。
「スディリ・セブン」ではないが、王位継承権を放棄した王子がいる。この人はイエメンの王女と結婚しているから、多分王位にも公職にもつけないんだろう。しかし息子(孫)のアル・ワリードは大投資家で、世界第8位のお金持ちである。
アル・ワリードはおじである国王の娘を始め三回結婚したらしいが、現在は独身とか。
やはり「スディリ・セブン」の4男の息子(初代国王の孫)で、バンデル・ビン・スルターンという人物について昨日知ったが、後日また書きたいと思う。
初代国王の息子たちは、異母兄弟同士で暗殺したりした時期もあるが、最近は話し合いで王位継承権を決めているようだ。
初代国王の息子だけあって、行政官として厳しい人も多く、バレンタインやペットの散歩を禁止したりしているのが、スディリ・セブンのおじさんだったりする。
次の王の息子は宇宙飛行士だったりするので、孫になるとかなりユルイ感じだ。
だいたい王家というのは、子供が絶えて、革命が起きたり外国に攻めらて終わるものだ。
かくゆう日本も、結構あわてていた(笑)。サウジについては、王子がうようよいる。揉める事もあるんだろうが、子孫繁栄という初代国王の願いからしたら、本当にサウジ家はスケールが大きい。
イスラム社会は本当に男社会。
国家建設のために100回結婚した男もいれば、テロに失敗して首を切られる者もいる。しかし、結婚って本当に大切なんだな。