第91回競泳日本選手権第一日目のミドコロ

いよいよ日本選手権開幕!
今回は、世界水泳カザン、ユニバーシアード光州、ジュニア世界選手権シンガポールの選考会である。

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世界選手権の代表は、
○派遣標準記録Ⅱ(今季世界16位)を切り
二位以内に入る選手。
世界水泳で金メダルの選手は、そのままリオ五輪の代表権を与える。

リレーの代表は
○100M自由形・200M自由形・の上位4名、
メドレーリレーは各種目100Mの優勝者4名、の合計タイムが派遣標準記録Ⅱを突破すること。ただし、突破できない場合も、リオ五輪の代表枠が今回の世界選手権の「上位12ヶ国」に与えられるため、その獲得を目指し派遣する場合がある。

世界水泳代表以外から、JOC規定の人員数38名に応じ選出

世界ジュニア代表は
○日本選手権とジャパンオープンで一種目二名(日本選手権優位)、「ジュニアエリート記録A」を突破したもの

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と、かなり明確。マラソンが毎回もめるのが見習って欲しいところだ。特に「派遣標準記録」を儲けている国はあまりないらしい。

しかし、競泳の世界選手権の前回のバルセロナ大会(2013)は、瀬戸大也の金メダルはあったが、「戦後最多のメダル」を獲得したロンドン代表のメンバーは、萩野、寺川、男子混継以外のメダル獲得はならなかった。入江、鈴木聡美星奈津美、松田、立石、女子混継は五輪の結果を出せなくて、惨敗と言ってよい大会だった。

カザン大会ではどこまで復活するかが焦点である。

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今回の主役は、やはり萩野公介である。去年まで6種目にエントリーし、全てで「派遣標準記録Ⅰ(6位)」を去年出しているが、今年の選考会では、背泳ぎの100Mと200Mに出場しない事を決定している。

第一日目は「男子100M背泳ぎ」が行われるが、これに関しては入江陵介が圧倒すると思われる。しかし、萩野欠場で、二位の古賀順也にも可能性が。

古賀は高校から有力な選手であったが、北京五輪代表落ちしてからは一回ぐれ(笑)2009年の世界水泳ローマで優勝した。ロンドン代表にはなれなかったか、50M背泳ぎでは常に派遣標準Ⅰを突破している。100Mにもかなり派遣標準に迫る記録を出しているので、今日の記録が楽しみである。50Mは残念ながら五輪種目ではない。

また、予選の速報では、入江の調子があまり良くないとの事。決勝での復調が期待される。入江には自己のもつ日本記録の更新と、第四日(10日)に行われる200Mの“8連覇”がかかる(現役では最多)。

中盤戦、男子100M平泳ぎの準決勝がある。平泳ぎは小関が有利と考えられるが、去年肘を手術した立石、世界記録保持者の山口、成長著しい押切、渡辺一平、去年代表入りした30歳の崎本、さらに“決死の高地トレーニング”に望んだ北島も出場。北島は200Mのエントリーをせず、これにかける。決勝は明日。

因みに、去年派遣標準を突破しなかったが、この種目の国内二位の記録を出していたのが、冨田だった。冨田もアジア大会広州で優勝したあとぐれて(笑)ロンドン代表落ちしていた中の復調だっただけに惜しまれる。余談だが、彼の韓国での裁判は木曜日。問題のビデオが提出されると言われるので、こちらも注目だ。


今日の最後は、男女の400M自由形
ようやく萩野の登場となる。代表はおそらく確実であるが、特に自己のもつ日本記録にどこまで迫れるか。いつも初日は無心で調子が良いから期待出来るだろう。

二位には、いずれも平井コーチの指導をうける、ロンドン代表の小堀、東洋大の天井翼か松本慎吾あたりが入ってきそう。派遣標準を突破なるか?

松本選手には何回か返信を貰っているので(笑)、是非頑張って欲しいものだ。平井組は、北島と共にアリゾナで高地トレーニングを行っている。

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決勝は6時からBSで