第91回競泳日本選手権第三日の結果&四日のミドコロ

今日は、女子50M自由形予選で内田が自身の日本記録を更新したが、世界水泳の個人の代表権を獲得したのは、萩野と渡部香生子のみ。リレーでなんとか男女200M自由形の上位四人の8継メンバーで少し新しい選手が出た。


日本の天気が寒すぎるせいか、温暖な海外や、厳しい高地で合宿した選手が不調のように感じる。なぜなら、日本で練習していた中学生女子が好調だからだ。


あと、平井レーシングの面々もあまり振るわないように感じる。萩野、内田、山口、宮本(怪我のため高地行かず)、地田の5人のうえ、北島、星、小堀、青木、松本、金指の6人も増えたが、代表権を得ているのは萩野のみ。フラッグの練習に北島を追いかけてカメラが入った。他の選手は写していなかったけど…初参加で代表未経験の選手にはしんどかったのでは?Twitterをまめに更新する内田も、しんどかったのか高地中は呟きが少なかった。

星と内田は出番がこれからだけれど、小堀、山口、地田は成績はよくない。


萩野に関しては、自由形は記録が去年出過ぎたから、今回は記録はノビナヤムのではないか?と考えている。ただ個人メドレーは対瀬戸や、世界記録の関係で延ばしてくるだろう。日本選手権で更新しなくても、世界水泳で出しそう。

あと、「出場種目を絞った」、
「棄権した」という選手が目立つ。

前者は、萩野、北島、小堀、藤井。
「棄権」は、松田、入江。
あとの三人は登場がまだだが、なんかあんまり成功していないような…(これも平井レーシングに多いような…)
言い訳がましいが、古賀が入江の棄権に言及しているが(後述)、こういう影響もあるんだなぁ~


JSSの瀬戸と香生子は、種目を増やしているくらいだけど、自信のない種目で優勝したりベストが出て、乗ってきているような感じだ。

…………

「男子50M背泳ぎ」
は当たり前のように派遣標準Ⅰ(6位)を出していた古賀が、Ⅱ(12位)を破る事が出来なかった!

古賀はアメリカのミシガン州で練習しており、数日前に帰国したようだ。日本の寒さが影響したのか?あと「入江君の棄権でモチベーションが下がった」とも。言い訳がましいが、入江は今日は予選がなかったから、言いたい気持ちもわからなくもない。


「男子50M平泳ぎ」
は、過去五回優勝歴のある30歳の崎本が気合いで優勝。この種目は、去年こそ岡崎が優勝したが、2006年から五輪選考年を除いて、崎本と立石が優勝を独占している。

その立石が2010年に果たした「平泳ぎ三冠」を5年ぶりに狙っていた小関は、まさかの3位。小関は日体大系なので、スペインで高地トレしていた。私は前述のとおり昨日もあまり調子は良いとは思っていなかった。あとこの選手はナイーブな性格じゃないかな?とも
思う。昨日の優勝がかなり紙面を賑わせたからプレッシャーも出てきたかな?


「女子200M自由形
派遣標準突破は成らなかったが、第一人者の五十嵐千尋が自己ベストを更新し優勝。その他リレーメンバーは、2位持田(高3)3位池江(中3)青木(高3)と初代表となる。

池江は中学新記録を出したが、3位が悔しくて泣いたそうだ(笑)まだ出番があるので楽しみだ。


「男子200M自由形
決勝8人が、19歳~21歳という構成。優勝は萩野と思われ、2位以下が混戦。松田棄権のため、新メンバーも期待される。

解説者の林さんも「高記録が出るでしょう。それよりも順位が問題ですね」…序盤、19歳の坂田が日本記録を遥かに上回るペースで先行、江原もそれに続く。

しかし萩野は得意のラスト50Mで落ち着いて抜き返し、瀬戸も25Mでそれに続いた(自己ベスト)。3位は小堀、4位には東洋大で萩野と同じ3年の天井が入った。

天井は東洋大だが、なぜか平井レーシングに名前がない(笑)去年の世界短水路の代表だったのだが…フラッグに同行したのかちょっとわかりません(笑)いってなかったら、行った人の意味がない(笑)


「女子100M背泳ぎ」
赤瀬が優勝したが、代表権ならず。200Mが得意だが、赤瀬も日体大なのでスペイン合宿組。

2位には36歳の稲田法子。私には、稲田が明らかにリオを狙っているなぁ~と感じられた!

「女子100M平泳ぎ」
渡部香生子が貫禄の派遣標準突破。2位には中学生の今井。おなじ3年の好調宮坂は下位に沈んだ。疲れたのかな?ベテランの金藤は3位で代表ならず。


…………
明日のミドコロ

「男子200Mバタフライ」
代表が二人でそうな種目。優勝は金メダルを狙っている瀬戸が固いだろうが、もうひとつの椅子を、30歳の松田、19歳の坂井聖人、大きな泳ぎと評判な高校生の矢島が狙う。松田~矢島の差は0.13秒。
さらに5位通過の梅本はこの中では唯一100Mもエントリー。100Mは去年2位の池端が不調なので注目する必要がある。


瀬戸が派遣標準Ⅰを破っても、松田が高速水着時代に出した日本記録には2秒くらい及ばない…


「女子50M自由形
第一人者の内田、ベテラン松本、中学生池江の対決。


「男子50M自由形
去年日本記録を出したモヒカン塩浦に、“お祭り男”の中村克、伊藤健太、川内が挑む。だいたい100M上位4名と同じだから、藤井欠場の代わりは川内?
去年は、塩浦、中村、原田蘭丸、藤井、で伊藤が追加。


「女子200M個人メドレー
好調の清水咲子と日本記録保持者の高橋美穂、黄金世代の寺村、四冠を狙う渡部香生子の激突。


「男子200M個人メドレー
予選では、萩野、藤森太将、瀬戸の順だった。今日は萩野は4レース、瀬戸は5レース泳いだため、予選はタイムが上がらなかったのかもしれない。が、実はこの種目、去年は瀬戸は藤森に破れて代表権がなかった。瀬戸はどちらかというと世界水泳2連覇のかかる400Mに力を入れているとされるが…

明日も瀬戸はバタフライの決勝もあるが、藤森がどこまで健闘するかも含めかなり興味深い。

一方萩野はこの種目に関しては6種目中、一番世界記録に近い。「しばらく個人メドレーに集中したい」と言っているが、本音は「世界記録を出したい」と言いたいのではないか?と想像している。だから並々ならぬ意欲で来ると思う。ただ日本記録は自身が9月のアジア大会でだしたばかりなので、記録更新としてはとんとん拍子な感じもしないではない。