「Get Sports」と「Going」で見た新生・星奈津美選手の折れない心!

11月に手術を受けて、無事世界水泳代表になった、女子バタフライの星奈津美選手。ふたつのスボーツ番組で特集された。


この日曜の「GetSport」は水泳に力を入れるテレ朝の制作だけあって、

最近、星奈津美が競り負けているレースを映してくれたが、

その相手が、ミレイヤ・ガルシア・ベルモンテやカティンカ・ホッスーという、5~7種目エントリーしてどばどば世界新をだしている「マルチスイマー」であることを教えてくれた点でさすが。

(言及はなかったけど。)

平井監督もインタビューに答えて、手術後20日でバタフライを泳がせる、強気の指導をした事を明かした。


「Going」の方は、日本選手権直後の放送で、再現ドラマで星とお母さんの関係にスポットを当てていた。

くりいむ上田が、真っ赤になった目をハンカチでぬぐっていたのが印象的だった(笑)

どちらの番組も、甲状腺摘出手術後の驚異的な復活を取り上げていたけど、闘病はロンドン五輪以前から続いているわけだから、

星奈津美という人は、病気であってもなくても、自分と向き合える能力が優れた人なんじゃないかと感じている。

平井監督に指導を受ける選手は、一事ブームみたいな時期があったけど、

星の場合は、
去年社会人になって、拠点をJISSに移したりとか、段階的に体制を整えてからの事だったようだし。

平井監督は「優れた選手というのは自分に何が足りないかわかっていて、それを質問してくる。北島や星は正にそのタイプ」と書いているが、

健康の事だけではなく、泳ぎ方とかタイムとか、スケジュールとか、さまざまな事に関して色々考えて、相談していける選手なんだろう。

コーチを変わったりして一応「新生」って事になっているけど、一貫して、折れない心を持っているように思う。


手術跡を映され、毎回毎回病気の事を聞かれるのは辛い事だと思うけど、

それにおっとり答えて偉いなぁ、と思う。

ハセド病になると、まぶたが垂れ下がると言われているが、

手術後の星は明らかに二重がくっきりして、アゴのラインもほっそりした。

年齢的なものもあるだろうが、綺麗になった!

そういう点で手術は良かった(笑)


これからは、欧州の「鉄の女」たちに全力でぶつかって、砕けて欲しいとこだ。


今年、残念だったのは、バタフライの有力後継者の中野未夢や長谷川涼香が下らない怪我で代表になれなかった事。
100Mでシーズンベストを出した池江璃理子もまさかの予選落ちで、バタフライの代表権はならず。

三人が、このように経験豊富な星と今年代表として練習できないことは大きな損失だが。

星にはロンドン五輪でなかった「メドレーリレー」でもメダルの期待がかかるので、是非がんばってほしい!